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この記事は続きものです。

ぜひ①から読んでください!



では、「子どもが勉強を嫌いにならないためにできること」その3についてです。


それは、共感と同調の区別をつけること。

似た言葉ですが、大きく違う意味を持ちます。

辞書を引いてみましょう。

共感…他人の意見や感情にそのとおりだと感じること。
同調…他に調子を合わせること。他人の意見・主張などに賛同すること。

デジタル大辞泉

ここでも例を挙げてみましょう!

ではいつも通り、お子様が未就学児のころを想像してください。

夕方16:00、家から徒歩10分の公園。

夜ご飯の買い物がまだ終わっていない状態です。

「そろそろ帰るよ」と声をかけると…

「まだ帰らない!いやだ!」

さて、共感と同調、それぞれどういった反応になるのか考えてみましょう。

①共感の場合

「そうだよね、すごく楽しいし、もっと遊びたいよね。よく分かるよ」

ここまでが共感ですね。

相手の「まだ帰らない(帰りたくない)」という意見に対して、分かるなあ、その通りだなあと思うことについて口に出してあげる。

分かるよ、と伝えてあげることで、多少の落ち着きを促してみる。

でも、この状況、絶対に公園を出ないといけないのは確定ですよね。

ご飯が遅くなって、お風呂が遅くなって、寝るのが遅くなって、次の日の朝起きられなくてグズって…の悪循環が見えているのですから。

子どもの生活リズムも心配になります。

だから、追加でこう言うはずです。

でも、もう帰らないといけない時間だから、あと1回だけ滑り台したら帰ろう」

そして、最後の1回のはずの滑り台を終え、結局帰りたくなくて泣く子を必死にベビーカーに乗せ、時に「最後って言ったでしょぉ!」と共感はどこへやらといった大声を出してしまいながら、夕焼けのスーパーに向かうことになります。笑

(運が良ければ、「楽しかったねえ」とベビーカーに乗ってくれることもあります。)

そんなもんですよね、未就学児。


さて一方で、同調はどうでしょうか。

②同調の場合

「そうだよね、すごく楽しいよね。帰りたくないよね!そうそう!私も帰りたくないって思う!帰らないで遊ぼ!最高!」

極端ですが、これが同調。

そう言いたいときって大人ももちろんありますよね。

もっと遊ばせてあげたいなと思うことも、否定して号泣することを考えると説得する気力がなくなることも。

話を進める前にひとつ!

これはあくまで例なので、未就学児の育児においてこれが正解だ・不正解だというお話では決してありません!

イヤイヤ期は特に、「そんなにイヤならもういい、好きなだけ暗くなるまで遊びなさい!夜ご飯が遅くなっておなかがすいたり、お風呂が遅くなって朝眠くなって辛いことも経験すればいい!」という選択も大切ですし、なにより「じゃあもういいよ!!!オッケーーー!」と全部を投げ捨てたくなる日もあるでしょう。

…全国のイヤイヤ期のお子様をもつ保護者の皆さん、今日もがんばりましたね。

話を戻します。


同調されてしまったあと、子どもはどうなるのでしょう。

公園って帰らなくていい時があるんだ!と知りますね。

そして、じゃあ次もいいかな、次もいいかな…と線引きが分からなくなり、「帰る時間になったら必ず帰宅する」という鉄則の崩壊を招きかねません。

ではこれを、またしても義務教育中のお子様に置き換えましょう。

「勉強したくない、遊ぶ時間が足りない!」

これに決して同調しないでほしいんです。

勉強したくないな、もっと遊びたいな、という気持ち自体はもちろん理解できるものです。
共感を示してあげるのはとても大切なことだと思います。

もう未就学児ではないのですから、話も分かるようになっていますしね。

むしろ共感してあげることで、「頭ごなしにやれって言われたから余計嫌になってきた!」からの「大人は何にも分かってない!もういい!」への移行も避けやすいです。

でも同調はダメです。

「勉強したくないよね、分かる」までは良いですが、「じゃあ今日はやらなくてもいいんじゃない?」はダメです。

「勉強は無理に頑張らなくていい、やらなきゃいけないんだと分かってから自分でやるようになるでしょう」と思わないでください。

嫌なことをやらなくていいと思わせてしまったら、そこから子どもは抜け出せなくなります。

大人だって、面倒くさいことをやらなくても良いんだと分かってしまったら、それでもやるぞ!と思うのって難しくないですか?


言葉が通じて、数学や英語を勉強していても、まだ義務教育中です。

その「今回はできなかったね」「いつか自分のためだと分かればやるよね」は本当に子どものためになっているでしょうか。

過激になってきました。

次の記事でお会いしましょう!

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