こんばんは。

今日は塾を辞めてしまうことについて書こうと思います 。


塾講師になってから、たくさんの生徒を見てきました。

同時に、たくさんの『塾を辞めてしまう子』も見てきました。


理由は千差万別です。

最初の頃はアルバイトでしたから、すごく力を入れて教えていた生徒でも、自分と生徒の頭を飛び越えて親御様と塾長との話で退塾が決まってしまうことが多かったです。

来週は何を教えようかなと1週間かけて考えて、意気揚々と塾にいったらなぜか来ない。

塾長に話を聞いたら、退塾が決まっていた…。


そんな時は、「自分の授業がもっと良かったら辞めなかったのかな」とか「あの時もっとこんなことをしていたら良かったのかな」とか、色々と考えて悲しくなったものです。


しばらくして、経営に少しづつ参加するようになりました。

それからは、親御様と直接話せるようになったので、自分がなにも知らないで生徒が退塾していた、ということは少なくなりました。


そのころは退塾率という観点で見れば、今よりずっと高かったように思います。

少し恥ずかしいことですが。

退塾率が高かったのは不満を持った生徒がたくさんいたということですからね。


じゃあそんな時、僕がいた塾はまったくダメなところだったのかと言われると、もちろんそんなことはありません。

長く通い続けてくれた生徒もたくさんいましたし、振り返ると自分の授業には自信が持てます。

退塾してしばらく経って、受験前に再入塾してくる生徒がかなり多かったんです。


辞めてから色々な塾に通った後、受験を間近にして「やっぱりこの塾が一番でした」と戻って来てくれる。

それはきっと僕の授業や生徒に向き合う態度が良かったからに他ならないと思います。


当時は、しばらく見ていない間に成績を下げて帰って来ちゃったんだな…と悔しい思いをしていました。

僕がずっと見ていたらこんなに下がらなかったのに、とか。


今考えると、「もっと自分に改善するところがあるだろ」と当時の自分に言ってやりたいです。


その後、とうとう独立して自分1人だけの塾を立ち上げました。

それからの退塾率は…ゼロです。

入ってから途切れることなく、みんな元気に卒塾していきました。

これは僕のささやかな自慢の1つです。

以前に卒塾生から言われた言葉を書いて、今日は終わりにしようと思います。

「こんな小さい塾を選んで来てるんですから、そもそも他の塾なんて選択肢になかったです」。

先生の授業が大好きなんです!とか言ってほしかったですが、素直でなによりです。笑